流氷ダイビングをするために知床は羅臼にやってきました。ここ最近はプライベートでも潜りにきているくらいにドハマりの羅臼ですが、季節が変わると見られる光景がガラッと変わるのも魅力の一つ。
今回は総勢6名で女満別空港から乗り込んだのでした。
途中の美幌峠で。
眼下に広がる真っ白な屈斜路湖!パノラマモードの使い甲斐のある絶景!
屈斜路湖畔で野生の白鳥を。
中標津に入って、地元に本社がある大人気の回転寿司屋さんへ。
回転寿司だとおもってナメてたら返り討ち!
地物しか使わない超硬派かつ一番高い皿で400円というすごいところでした!
翌日はエントリーチームと合流していざ流氷!
気分上がるエントリー!氷に埋もれている!
その氷を支えにしてフィン履いたり。
潜降。
キタアカクラゲ。
流氷のフレーム。水温はマイナス1.5度でした。
冷たければ冷たいほど、氷があればあるほど嬉しくなってしまう。
そんな世界を堪能します。
羅臼の海中シーンをどんどんご紹介しましょう!
まずは何度トライしてもなかなかうまく撮れないクリオネから。
流氷下にいるって知識として知ってても、目の当たりにすると興奮します。
ちなみに去年新種認定された「ダルマハダカカメガイ」も今回初めて見ることができたのですが、大きさ2mmが浮遊しまくるのできちんと撮れませんでした。約100年ぶりに見つかった新種ということと、学名にオホーツクとつくクリオネということで、かなり興奮しました!
冷たい海に嬉々として潜ってるだけでなく、氷があるということでさらに狂喜する皆さん。
冷静に考えると、大分イッちゃったダイビングスタイルかもしれませんが、初めて見る幻想的な光景であったり、目を奪われる鮮やかさであったり、極寒の海で潜る自分への感動だったりして、時間が経つのも忘れます。今回も1ダイブ40分ほど。
モンゴルに源流を発するアムール川は、中国・ロシアと降って、河口付近で大量に凍って流氷になります。東樺太海流に乗って南下して来た流氷は、紋別・網走で接岸すると宗谷暖流に乗って知床半島の西側、斜里・ウトロに流されます。この辺りの流氷はフラットに結氷するんだそうです。
そのまま知床岬を東進して越え、国後島にせき止められるような形で、細長い根室海峡に閉じ込められた流氷は、風向きによって羅臼と国後島の間を行ったり来たりします。この2ヶ月ほど海上保安庁の流氷情報で毎日一喜一憂していました。
荒波に揉まれて流氷同士がぶつかり合い、その下に潜り込んだり、乗り上げたり、さらにぶつかりあって、羅臼に来る頃には非常に猛々しい、迫力のある氷に変貌しています。
陽光を浴びた羅臼昆布が素晴らしく綺麗。見とれます。
「ここで潜ったことない人に、ここのすごさを伝えるってどうしたらいいんでしょうね?」
初羅臼の人が真剣に言葉をひねり出そうとしています。
一発で虜になってしまいました。
城ケ崎の沖に流氷来てないかなぁとか、毎朝天気サイト見るついでに流氷情報を見ちゃってたりとか、まだ頭の中が羅臼になってるイケダです。さて今回のトリップの最後の報告を。
2日目のエントリーは、さらに氷に阻まれる感じに!沖まで抜けらるルートを探して氷を乗り越えたり、潜り込んだり。氷のケイビングしてる気分でした。
入江の岩のくぼみに溜まった雪が溶けてさらに凍った表情を、TG4の顕微鏡モードで。
ここでのダイビングの特殊さというと、まず水温です。でもインナーでガッチガチに対策してるので思ってるより寒くありません。むしろインナー分の浮力を抑え込むウェイト量の重さが最初慣れない。今回は女性で10~12kgとか、男性で15kgとか。やってることはいつもとほぼ同じなのに、重いのとインナーで動きづらくなってるので陸上で息が上がる。
2日目にしてようやく慣れて来た皆さん。
「本栖湖特訓、超活きてます!あれ行っといて本当に良かった」
こんな風景を見ながら、荒れた息を整えます。
興奮してなかなか息落ち着きません。
最後は生き物みたいということでローソク岩で。
全然サービスしてくれなかった泳ぎまくりナメダンゴ。
最後のダイビングは関さんがガイドしてくれました。贅沢!
ほんと昆布がきれい。
「伊豆以外に初めて潜ったのが、この流氷ダイビング」のHさん。
毎年必ずいる変態の系譜を継ぐ者。
「沖縄興味なくなっちゃったな!」とまで言わせるこの海の素晴らしさ。
最後はそこそこ深く行ったので、上がったらファーストステージががっちり凍結。
「おおおお、いい氷だ!」と喜ぶ皆さん。
いつものお宿ではいつもの通りに、グルメ地獄。ほんと食べ切られない。
羅臼岳真っ白くっきり。
この日お誕生日だった知床ダイビングサービス代表の関さん。おめでとうございます!関さんのおかげで、僕はダイビングそのものがますます大好きになりました。その視点、その情熱、本当に勉強になります。僕らが追いかけるべき先人の背中をこれからも見せ続けてください。
その関さんの写真集をみんなで購入。サイン書いていただきました。
店に置いてありますので、ぜひ手にとってご覧ください。驚愕&憧憬です!
最終日は、観光へ。
オホーツク流氷館へ行き、流氷のお勉強や濡れタオルを回して凍らす遊びなど(カメラ絶不調で撮れておらず・・・)。関さんの写真パネルがふんだんに展示されてて、そこでもみんなギャーギャー騒ぎながら「これ見てぇ!」連発。
知床ダイビング企画の青柳さん絶賛の青い塩が振りかけられたソフトクリーム。うまうまでした!
そして昼食は大空町のお蕎麦屋さん。人気。
ご参加の皆様、ありがとうございます!
次回は6月までにもう一回行きます、お楽しみにー。