南方系のイロカエルアンコウさん

8年弱もの間、
曲がりにひん曲がってた黒潮ちゃんが
ぼちぼち通常営業に戻る可能性が高いそうです。

「黒潮大蛇行」で検索してみてください。
界隈では連日のニュースです。

観測史上最長だとか
漁場の変化とか不漁とか
海水温の上昇だとか
いろいろ出てきます。

僕は研究者じゃないので
詳細も分かりませんし
断定もできませんけど

伊豆の海もかなり変化がありました。

普通種と化したクダゴンベさん

一言で言えば
「今までいたレギュラー陣がいなくなって
今まで越冬できなかった南方系が、普通種として定着した」

ということでしょうか。

最初は、レア物がわんさか現れて
「伊豆で初めて見た!」なんて
嬉しくて盛り上がったものです。

カメもすごく増えましたしね。

YAZAWAの「カモン!」みたく言ってください。

人気者や珍客の来訪の陰に隠れるように
1種類、また1種類と
伊豆から姿を消していってることに
気がつくのにかなり時間が必要でした。

サンセットでヤマドリを見せられなくなった。
アントクメをめくってピカチュウを探すことがなくなった。
出産直後でお腹が破れてるオキタナゴもいなくなった。
ダンゴもビクニンもいなくなっちゃった。

気がついた時にはいなくなってて。
さよならも言わせてもらえませんでした。

ピカチュウ選手

あまりにいなくなる種が多くなって
あまりにレアものが出まくるんで
ガイドしててだんだん怖くなってきました。
海が壊れちゃった、という人まで出てきました。

そんな中、
今年の冬から春はちょっと違いました。
水温がなかなか上がらなかったんです。

すると・・・

ムカデミノウミウシ

今まで姿を消してた生物たちが、
シレッと帰ってきました。

ヒラタエイ

またいなくなっちゃうかもしれませんし
まだ戻ってきてない種の方が多いです。

哀愁の背中、ハナタツ

伊豆のレギュラー陣は、地味です。
南方系と違ってカラフルでもないし
ポップでもありません。

「伊豆の海なんてさ」って
リゾートダイバーさんにディスられたりしてね。

そこをさ、
可憐とか
いじらしいとか
健気とか
半ば自分に言い聞かせて、愛でてたんですよ。

マトウダイの幼魚

若い頃、そうやって
「伊豆だって面白いだぞ」って夢中になってた海が
また戻ってきてくれるんかなと
すごく嬉しい気持ちで最近潜っています。

ベニカエルアンコウ

大蛇行が収束して
この海がどうなっていくのか
まだぜんぜんわからないけど、
潜り続ける理由がまたできました。

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