イントラにとって春は道具替えの季節。
個人的には年間500〜600ダイブくらいするので器材は完全に消耗品です。使い込むごとに愛着が湧くけど、みすぼらしくなる前に手放すようにしています。
ドライスーツ用フィンを新調。水中でバランスのいい重さ、どのくらい進んでるのか足首に入る情報の多さ、おっさんにも楽な柔らかさなど不満が何もなかったので、同じモノの色違い。いいフィン。 pic.twitter.com/LKDLSDEa72
— 池田laughin'大峰 (@Laughin_DIVE) 2018年2月23日
(春軍曹=濁りに備えて、お客さんがついて来やすい目立つ色のフィンも買い足しました)
インストラクターは接客業である以上、初対面のお客様から外見でかなり第一印象判断されてしまうので。例えば表面積が大きいスーツとかBCのようなもの。使い込んだとみすぼらしいの線引をしっかりしなくちゃなと。
いろいろ悩んだダイコン。
で、今回新調したのが、かねてよりの懸案だったダイブコンピュータ。
今まで愛用してたのがTUSA IQ−850。これで3個目です。まだまだ使えるんでしょうけど、発売が2009年。コンピュータと名前がついている以上、10年近く前のコンピュータのアルゴリズムを信用してて良いんだろうか。現行のTUSAのダイコンはもちろん最新のアルゴリズムを用いたモデルを出してますしね。
(大きくてよかったが、いかんせん頭脳が古くなってしまったIQ-850)
で、世のニーズは「小型化、薄型化、タウンユースでも行ける」こと。しかも最近のはソーラー充電ができる。これはでかいですよ。メーカー出しの電池交換に¥6000とかかかってたことを考えれば。ランニングコストがかからなくなるというのは、エンドユーザーに大いに迎えられ、大人気アイテムになりました。
しかし僕にとってはそれは液晶画面の小型化につながり、画面に情報が全部載せられないという困った事態に。なかなか新しいコンピュータに手が出ない状況でありました。
AQUALUNGのKALM。お客さんには大人気だが僕には小さい・・。
TUSAのフラッグシップモデル IQ1204。KALMより大きくて男性ゲストに人気だけど、僕にはこれでも小さい・・・・。
ボタン押し続けないととか、スクロールして表示されるのを待つとか、その余計なワンアクションや一瞬が僕にはストレス。イントラとしてはダイコン眺めてる時間があったら、急浮上しそうになるゲストの兆候や、ストレス抱えてるけど言い出せないゲストを見ていたいんです。
- そこそこ最新のアルゴリズムで。
- 欲しい情報が一目でわかる。
- それも年々退化する視力で。
- できれば目ン玉ぶっ飛ばない価格で。
- (そして羅臼で使えるもの、というのが最近の僕の条件に加わりました)
それを少し満たしたかな?と思ったのが出てきました。
1週間ほど潜って使ったので、ブログネタが尽きたので紹介しますね。
これです。
で・・・・でけぇ・・・!!!
それがイタリアのメーカー、ダイブシステム社のブランド”RATIO”のiX3M Pro easyというモデル。アルゴリズムはビュールマンZHL−16です。
猫の毛がいきなりついてますが、気のせいです。
オーガニックLEDで数字が非常に見やすいのは気のせいじゃありません。
他モデルと比べると一目瞭然の液晶画面の広さ。
装着。でかさ際立つ。もはや弁当箱。往年のアラジンを思い出します。
早速海中へ持っていってみました。
オートオフから潜降し、−3Mくらいで表示がオンになります。ちょっと点くまでが遅いかなと最初思ったんですが慣れました。
有機LEDって本当に見やすい。反射して見づらいことがないです。
NDL、現在水深、ダイブタイム欲しい情報が一目で一瞬でわかる。
あと時刻がずっとついててくれるのが結構便利。
最終エキジットが決まってる伊豆で、複数のグループ担当しなきゃいけない状況とか、タイムスケジュール管理やりやすいです。
わざと反射させて見づらくしてやろうと傾けたけど読めちゃう。
ディープストップ機能がついてると聞いて、深場まで持っていったんですが、何本潜っても機能せず。あれれ?と思って取説読んだら、デフォルトがどうやら設定オフだったようです。これは今度ディープやる時にもう一度トライしますね。というか取説はよく読もう。
やったぜリチャージャボー!
側面からUSBケーブル突っ込んで充電できます。やったぜ。
大体1本40分を2ダイブで10%なくなります。「30%以下になったら充電を」ということなので、フル充電で14,5本潜れてる感じ。えーなんかあっという間に無くなるなぁ、めんどくせぇなぁと思って取説読んでたら、ディスプレイの明るさ設定を最大で固定してたからみたいです。明るさを自動調整モードにすると40ダイブくらいできるとのこと。うん、取説って大事だ。
フル充電までは4時間くらいでした。
ベルトは平ゴム+バックル。ドライスーツでベルト足りなくて四苦八苦ということがありません。羅臼でインナー思いっきり着込んでさらに3指グローブしてるとダイコンつけづらくってムカついてたんですが、これならノビノビでつけやすいです。
今のところ、致命的な文句なしです。
デジタルコンパスとか別付部品足して酸素アナライザーとしてとか、ルクスメーターとか、磁気計測とかなんだかいろんな機能があるんですが、そういう機能はダイコンには求めてないのでとりあえずまだ使ってません。というか僕が使うことはないんだろうなぁ。
ということで、今のところあまり文句はないです。強いて言えば安全停止が秒表示しないのがめんどくさいですが、往々にして良い感じです。価格もこの手のものにしてはけっこう安い。アクアラングのi750(気がついたら今年カタログ落ちしてた)とか、スントのイオンスティールとかと定価で比べてもぜんぜん安い。
ナイトとか洞窟内でもバックライト関係なく見れるし、ホント見やすい。有機LEDに慣れたら絶対普通の液晶に戻れなくなります。
皆さんにおすすめする前に、もう少し使い勝手を確認しますね。続報お楽しみに(楽しいのは僕だけか)。
今年僕が使う新しいマスクが届いた。が、度付きレンズがまだリリースされてないとのことで実戦投入はあともう少し先。焦れる。#tusaparagon pic.twitter.com/l31fq7BM0E
— 池田laughin'大峰 (@Laughin_DIVE) 2018年3月1日