空師(そらし)ってご存知ですか?

僕がよく行く風来坊さんのカウンターに座っていると、
不思議な出会いをすることがたまにあります。先日もそうでした。

敷地の樹木が伸びてしまい、
台風で折れてご近所に迷惑がかかるかもと、
業者さんを当たっていたのですが、

「高さがありすぎる」とか
「建物が近すぎる」ということで断られ、
どうしたものかと困っておりました。

するとカウンターの隣にいた馴染みの島チュウさんが、
「今日一緒に仕事した人が面白い人で・・」と紹介してくれた方が「空師」の青木さんでした。

空師という職業を恥ずかしながら初めて知ったのですが、
重機が入れないところや、
周囲に倒すスペースがないような
困難な立地に生えている樹木を
ロープを巧みに駆使して
ツリークライミングしながら伐採する職人さん
・・で合ってるのかな?

全国や海外からもお呼びがかかる人気だそうで、
うちは4ヶ月待ちでした。

あっという間に高いところまで登って、
チェーンソーで切っていきます。
ボサは粉砕機で瞬間でウッドチップになり、
玉切した樹木は薪ストーブの薪になったりします。

樹木は中で腐っているかもしれませんから、
切っている途中で重い樹木が落ちてきたり、
木から自分が落下の危険性もあります。
それも真夏の炎天下で集中力が途切れがちな状況です。

通行人の方や、
うちのお客さんでチェーンソー使いの方々がそれを見て
「めちゃくちゃ丁寧な仕事するね~」
と口々に驚嘆します。

妙に残してある枝の意味を聞くと、
自然の摂理に沿った納得の答えが帰ってきます。

今回僕は改めて、口コミや紹介の確かさを痛感しました。

顧客の要望に応えながら、リスクを回避するには、
常日頃、知識と技術を研鑽し続けないといけません。

それがひとつひとつの仕事に表れ、
同業者から「あいつはいい仕事をする」という評価に繋がり、
周りへの紹介に至るのだなと思いました。

誰も受けてくれない中、灼熱の現場で、
青木さん、職人の皆さん本当にありがとうございます。

少し時間ができたら、あのカウンターで飲みましょう。

青木さんの連絡先はこちらから(HPに飛びます)