伊豆初夏の風物詩!
立夏も過ぎて「陽気盛んにして万物ようやく長じて満つ」
海の中も本格的に恋の季節になったようで、
イトヒキベラのオスがクールなブルーメタリックの婚姻色、
オハグロベラのオスが木版画な婚姻色になってきたり、
どんどん夏のサインが増えています。
そして伊豆初夏の風物詩の最右翼、アオリイカの産卵がいよいよ始まります。
今年もイカがくる。夏がきます。
漁師さんが椎の木を切って束ねて沈めてくれた産卵床に、
アオリイカが卵を産みつけます。
白い房の中に卵が4、5個入っているというエンドウ豆システム。
ただでさえ大きいアオリイカ、
多ければこの産卵床に30ハイとか50ハイとか集まってきます。
(去年は海洋公園にもアオリイカが!!)
ご存知の方のいらっしゃるかと思いますが、
一年で繁殖をして死んでしまう魚のことを〝年魚〟と呼びます。
アオリイカはその年魚にあたり、相手を見つけ、
卵を産み付けると次の世代に命を託し、力尽きて一生を終えるのです。
最期の力を振り絞り、相手を見つけ、敵と戦い、産卵をします。
キタマクラに生きたままかじられて、ヒレがボロボロの個体もいます。
産卵床にはいまかいまかと、
弱ったアオリを食べようとウツボが待ち構えています。
そんな最後の命の炎を燃やす姿に、生命の美しさに、我々ダイバーは魅せられるのでしょうね。
アオリイカの産卵床を地元の漁師さんが設置してくれています。
漁師さんが椎の木を切って束ねて沈めてくれた産卵床に、アオリイカが卵を産みつけます。
下に動画の下に見える白い房がアオリイカの卵です。
ただでさえ大きいアオリイカ、多ければこの産卵床に30ハイとか50ハイとか集まってきます。
動画では少し分かりにくいかもしれませんが、アオリイカのオスメスの見分け方は意外と簡単です。
オス→背中の模様が横線のシマシマ模様で体は大きい
メス→背中の模様が点々(ドット)模様で体は小さい
ここがわかると、海中で観察した際に体の小さなオスが必死にメスを奪おうと奮闘していたり、オスに取り合いをされて右往左往しているメスがいたり。
「私の為に争わないで!!」と言っている様なシーンに遭遇しているのがきっと感じていただけます。
(オスが戦ってますね。)
この距離でその熱いバトルを目に焼き付けて下さい!
潜ったダイバー誰もが釘付けになる光景がそこにあります。
「え〜イカ〜?」って言っていた方ほど、
夢中になって体が冷えて震えるまで動かないんですよね。笑
勝手にストーリーを創造してアテレコするのも、オススメです。
ダイバーしか見られない。
命の儚さ、生命の神秘をアナタの目に焼き付けましょう!
*野生生物のため、環境条件のよりいない場合があります。
詳細
【日程】
6/30(日)
【ポイント】
富戸ビーチ、川奈ビーチのいづれか(イカ次第)
【金額(2ビーチダイブ)】
通常 ¥14,000(税込 ¥15,400)
チケット使用 2枚(¥0)
*レンタル器材別途