毎年恒例のボルネオトリップ。今回は11名で行って来ました。
実際のところ、外務省の渡航中止勧告が出ている所なのですが、現地に聞いても「うーん、いつも通りだよ。」という返事。日本人は減っているようですが、他の国からの旅行者の数が減っているかというとそうでもないとのこと。「日本より治安のいい外国なんてほぼないよね」ということで、安全第一で無茶な旅程を組まずに行って来ました。
初日は成田→コタキナバル。今回朝便使用だったので、街の散策がのんびりできました。
マレー半島側ではなくボルネオ島にあるマレーシア領には、サラワク州とサバ州がありまして、コタキナバルはサバの州都になります。
イギリス連邦から独立したマラヤ連邦(マレー半島側)はその後サバやサラワクと合併し、マレーシアとなりましたが、サバやサラワクは依然として強力な自治権があるらしく、コタキナバル、もしくはタワウから、半島側のクアラルンプールに行く(帰国便に乗る)時に、国内線のはずなのにパスポートコントロールがあるというなんだかよくわからないエリアでもあります。
まぁそんなこんなことをベラベラ喋りながら、スコールが上がったKKを歩きます。
元イギリス連邦なので、車は右ハンドル、左通行です。
いつもはかなり夜遅くに到着するので、ホテルに近い海鮮屋台に行くことが多いのですが、今回ボルネオリピーターさんが多かったのもあり、ちょっと歩いて地元で人気のお店に肉骨茶(バクテー)を食べに行くことにしました。僕自身、超久しぶり。
マレーシアチャイニーズの料理で、豚肉の各部位をスパイスや漢方と醤油でカンカンに煮込んだ鍋料理です。各部位ごとに注文するんですが、言葉が通じにくいので「Campur!」で押し通します。沖縄のゴーヤチャンプルと同じ「まぜこぜ」という意味です。もしかしたら、バクテーとラフテー(沖縄の豚肉の煮物)は同語源かもしれないですね。これ書いてて思いました。
ご飯にかけたり、揚げパンを浸して食べたりします。ムスリムは豚肉はご法度なので、これを食べる人はチャイニーズ系ばかりで、同じ理由でお酒もお店で飲めます。超ローカルフードなので、皆さんの反応どうかなとドキドキしましたが、喜んでもらえてよかったです。安いし。
バクテーだけじゃ足りんのでフィリピノマーケットで買い食い。
サテ(ヤキトリ)の屋台。
その後、ふらりと立ち寄ったここで飲み、さらに足りない人たちで深夜のナシアヤム(鳥ご飯)を食べました。お腹いっぱいで死ぬかと思った。幸せな就寝。
翌朝5時ロビー集合。コタキナバル空港からボルネオ島の逆サイドにあるサバ州3番目に大きい都市タワウへ。ここの「南洋の地方空港」って感じの開放感が僕は好きです。
いつもの人が迎えに来てくれて、僕の顔を見て「おかえり」と言ってくれます。まだこの辺りのスタッフの「おかえり」はリップサービス感があります笑。こっから陸路センポルナへ。
センポルナからスピードボートで60分ほど。干潮でぐるーっと迂回ルートだったので。
で、ようやくマブールに着きました。ここです。
ここには日本人スタッフがいません。顔見知りのスティーブンが「久しぶり。お前適当に説明しといて」と言い残してササッと言ってしまいます。
みんな浮かれてるもんね。説明しても聞いてくれないよね。
チェックイン後ランチを食べて、まずは1ダイブ。
ワニゴチ・・・・
・・・・の、目。
カメ。
よく見てね、ウミウシカクレエビが乗ってるよ!
早くも群れで向こうが見えない水深5M。
エロい夕日が落ちるのを待ちながらナイトダイブの準備。
グルクンも夜はこんな色。
目を開けてますが寝てます。
ジャイアントフロッグフィッシュ(オオモンカエルアンコウ)。
今回はいっぱい見ることができました。
今回、間違えてチャイニーズニューイヤーにカスる日程を組んでしまい、出発直前に旅行社から「シパダンいけないかもしれないです」なんて連絡が。そんなこと初めてだったのでちょっとドキドキしてたんですが、マブールついたら「お前ら、明日シパダンね。早朝から潜りたい?」といきなり。
超ホッとしました。
という訳で朝5時起き5時30分出航で一路シパダンへ。
僕が初めて潜った外国の海です。あの時の感動はいまになっても全く色褪せず、結局それから17年毎年必ず潜りに来て、そして全然飽きません。
昔はシパダンに泊まれたんですが、今は軍の施設のみ。自然保護のため1日に120人しか潜ることができません。上陸したらレジストレーションをまずします。
そしてダイビング!シパダンに行ける日は1日4ダイブのガイドがつきます。
名物ギンガメアジの群れ!
世界のいろんなところで潜ってるつもりですが、ここよりすごいギンガメを見たことがありません。何と言っても群れが全く逃げないので、この龍の巣の中に入れるんです。この迫力をみんなにほんと体感してほしいです。
シパダンの早朝といえばバンプヘッド!なかなか生まれ変わりたくない顔です。
カメ。シパダンといったら、カメ。浅場にうなるほどいます。
そしてサメ。ホワイトチップばかりですが、こちらもいっぱい。
カメ・サメ・群れ。カメ・サメ・群れ。
これを延々繰り返します。
ちっちゃい島なんです。でも本当にすごい。
50ダイブ!
100ダイブ!
100ダイブ!
ドッカンバリバリの大物天国シパダンに加え、マブールという小さい生き物の天国というか変態マクロ地獄も待ち構えておりまして、今回はマクロ好きな方も多く、被写体多すぎてどこ見たらいいかわからないという悲鳴が。
ヤドカリの上を這う。
ティムバートンのアリスの映画のセットみたく撮ろうとして失敗。
ハダカハオコゼ
「あれ、油田です」というと、10人中10人が信じるリゾート、シーベンチャーに久しぶりに潜りました。
渋い男のコーヒータイム。海を見つめて何を想うのか(やらせ作品)。
コブシメ。でっかいイカ!
カメ!
僕の画像はこれでおしまい。
最後にいただいたお客様撮影の画像を。皆様が今回のトリップをとても満喫している自然な一瞬が切り取られていると感じました。時系列まぜこぜです。
ボルネオダイバーズから見た海。
島散策にて。
イスラムお祈りの時間じゃなくって、デッキの隙間から何かを落としたの図
宿泊部屋の前で。
@ビーチバー
センポルナの船着場にて
左偽物右本物
虹が出た。
シパダンの休憩場。
島の施設はリニューアルされてました。
毎日のご飯。食べ放題。
KKのホテル前
謎の焼き菓子を購入。
捕まった
手形の跡くっきり
肉骨茶のお店で。ほんとお酒飲める食堂探すのが難しいです。
セクシー禁止。
イスラムでは豚と並んで不浄な生き物とされているらしく、その反動が猫に行くのかどうかはしりませんが、とにかくそこかしこに猫がいます。そして人に対して警戒心が全くない。猫好きな人には天国です。ネズミには地獄そのものですね。
タイガーと呼ばれ、リゾートで一番可愛がられてる御仁。この貫禄。
いつものフォトポイント。
夜のガヤストリート。
旧正月を前にチャイニーズランタンが吊るされてるの図。
葉っぱに乗ってる。
ルートビアにさらに悶絶成分を加えた飲み物。このSarsiシリーズは、何を飲んでもハズレだと僕は思ってるのですが、先にそれをバラしてしまうと、ぜんぜん面白くない真の異文化理解とは言えなくなると思うので絶対言いません。内緒です。
寝てる人に給水。
帰国便待ちのクアラルンプール空港のバーにて。すっごく飲んだ!
皆様、ご参加誠にありがとうございます!
また行きましょう!!