先日こんなお問い合わせをいただきました。
皆さんこんにちは、池田”夏で忙しいフリ”大峰です。
先日LINEにてこのようなお問い合わせをいただき、僕のスクールの指導方針として返信させていただきました。
書いているうちに、なんか毒舌っぽくなってしまったのですが、僕が今の業界に感じている本音なので、隠さずに転載します。
文字だけだと寂しいのでところどころ、最近のツイート貼って賑やかしますね。
スノーケリングでカメが出ちゃう。今日のお客さんとってもラッキーアルヨ。 pic.twitter.com/ZlFDwlFbp1
— 池田大峰☻伊豆ラフィンダイビングスクール (@Laughin_DIVE) August 9, 2019
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自分はもともと海大好きという感じではなくて、どちらかと言えば海恐怖症みたいな感じから克服したくてダイビングはじめたクチなんですが、潜ってるうちにもっと上手くなりたくなってレスキューまで来ました。
ただ池田様も承知かと思いますが、
◉◉(註:指導団体名伏せました)はライセンスくれる感があるというかライセンスとスキルが見合ってないと言うのか…
今のスクールは家からも近いし
ファンダイブで参加するのは楽でいいのかとは思うんですが、
ここでダイブマスターを取ったとして、
ダイブマスター名乗るに相応のスキルが身につくか考えてしまいます。
同じ「レスキュー」という名前ですけど、
僕が受けたものは、正直ラフィンのHPで紹介しているレスキューコースの
トレーニング内容ととはだいぶ乖離ある気がします。
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対する僕の返信が下記となります。
【伊豆のミナミハコフグ幼魚】
食べる→周囲にかわいさアピール→食べる→かわいさアピ→食べる→かわいさ→食べ→かわ(以下終日エンドレス) pic.twitter.com/5zk2ngAflj— 池田大峰☻伊豆ラフィンダイビングスクール (@Laughin_DIVE) August 5, 2019
ダイビング事業者には3つに大別できます。
こんにちは。
少し長くなってしまうかもしれませんが、
以下は意見の一つとして気楽にお読みいただいて結構です。
ダイビング事業者には3つに大別できます。
・ダイビングサービス/ガイド(案内人)
・ダイビングプロショップ/器材販売(販売人)
・ダイビングスクール/インストラクター(指導員)
プロショップ
は、街に多い形態で、家賃などの固定費がより多くかかりますが、海には毎日いけませんので、水中業務よりは物販で売上をたてる必要があります。
ガイドサービス
は、レベルの高いガイドをするのであれば、毎日海に入る必要があり、当然海に近い場所じゃないと成り立ちません。
そんな一流のガイドさんの素晴らしい技を味わえるように、受講者様が最短(最少ダイビング本数)で上達するような圧倒的なトレーニングを提供するのが、僕たちダイビングスクールの役割だと考えています。
でーたーぞー!!
ハンマー!! pic.twitter.com/IKK0a1Fy8X— 市ノ川 2ブロック 恵子 (@keiko_makkuro) August 2, 2019
問題なのは・・・?
問題なのは、どの形態も、オープンウォーターやダイブマスターコースを開催しているという点です。
日本全国、様々なダイビング事業者があり悩むエンドユーザーが多いのですが、ご自身のニーズとこの3つの見分け方をすれば、どこを選べば良いのかがすぐに分かるとおもいます。
・ガイドさんは「どう魅せるか?」
・販売員さんは「どう買ってもらえるか?」
の優先順位が高いので、
トレーニングのクオリティに関しては、指導団体の傀儡となりがちで、言われたことだけを「最低限」守ればいいトレーニング内容になっているところも、見受けられます(当然ですが全てのお店がそうだと言っている訳ではありません)。
もし○○さんがもう少しスキル練習をしたいなとお感じになった時、 毎回のダイビングで、今通っていらっしゃるお店が、この3つのうちのどれに一番該当するかを見極められれば、ニーズを満たしてくれる形態が分かるのではないかと思います。
梅雨が明けたらマスクは要らないマンと、絶対着底しないマンのお二人。 pic.twitter.com/Q2PRkXQPe7
— 池田大峰☻伊豆ラフィンダイビングスクール (@Laughin_DIVE) July 27, 2019
当スクールの役割
当スクールの役割は、受講者様が憧れている(もしくは「まだあなたには早い」と言われている)海に1ダイブでも早く挑戦できるような知識、技術を身につけられるトレーニングを提供すること。
これ以外にありません。
当スクールも、売上がないと潰れてしまいますが、
それは「受講者様が上達し、トレーニング内容に満足していただくのが大前提」なので、基準の最低ラインを最低限かつ適当に守ればいいのではなく、「業界最高を目指す」スクールでありたいと考えています。
指導団体はその手助けをするカリキュラムや教材を作ってくれる存在にすぎません。
つまり指導団体が僕らを選んでいるわけではなく、指導員が指導団体を選んでいるということです。
ですから今お話していることは、指導団体の優劣がどうこうという話ではありません。
ショップオーナーが考えるご商売の優先順位によって、選ぶ指導団体が変わります(もしかしたら集客のしやすさなどで指導団体を選んでいるところもあるかもしれません)。
ですから同じオープンウォーターと名がついていても、提供される質が、お店ごとに変わってしまうのは、今までのご経験からすでに、お気づきのことと思います(同じコースでも価格の差があるのは、こういうところからも来るのだと思います)。
中性浮力での器材脱着、絶賛練習中!#レスキューダイバー 認定までには、このままバディと器材交換まで仕上がります。
文字通りのパーフェクトボイヤンシーが取れると、あなたを見る周りの目も変わります! pic.twitter.com/xZAYfUHBaV— 池田大峰☻伊豆ラフィンダイビングスクール (@Laughin_DIVE) August 7, 2019
ラフィンがSNSIを選んだ理由
僕は今まで、PADI,NAUI,SSIのインストラクター資格を持っており、20年ほど3500名様以上の指導認定させていただきました。
その経験の中で今選んでいるのが、SNSIという指導団体です。 正直に言うと、日本にはたった3年前に入ってきたばかりの後発団体です。
だから古い既存団体では、もう変えることの出来ないパワフルな改善点やアイディアを多く持って、日本に上陸してきました。
(オープンウォーターで導入しているトレーニングバーでの中性浮力の練習、これは効きます。)
もしかしたら、当スクールのHPをご覧になり「あれ?僕がやってきたこととなんか違うぞ?」というお気持ちになられたかもしれませんが、このあたりの話題かもしれません。
まず第一に、基準の最低ラインが他団体よりも高いということです。
・ダイブタイム
・ダイビング本数
・各基本スキルのクリアするべきハードル
どの団体よりも長い、多い、難しいです。
だから確実に上達します。
他団体のレスキューコースと、SNSIのレスキューコースは全く内容が違います。
人を救助するコースではなく、「人に助けられない、自立したダイバーになるためのコース」です。
だから、当然練習量も内容にも差がでますし、益々楽しくなります。
(ホバリングでの器材脱着、このあとバディと交換まで行います)
僕は、チャラくいい加減な最低ラインの講習ではなく、ちょっと厳しくても最高レベルを提供することこそが、 海とご自身に誠実な受講者様に選んでいただける唯一の誠意だと考えています。
海中には確実にリスクがあり、そしてそのリスクは万人に平等にあるからです。
レスキュー時点でここまで差がつくということは、 うちのダイブマスターコースと、他店のダイブマスターコースの提供トレーニングにどのくらいの差があるのかは、ご想像できるかと思います。
とあるショップのダイブマスターのプールトレーニングを見ていた、 当スクールレスキューコースご受講中の経験本数20本くらいの方にこう言われたことがあります。
「あそこのお店、すごいですね。アドバンスをプールからやってくれるんですね」
ご本人がアドバンスで練習したことを、他団体はダイブマスターでやっているということを知らなかったご発言です。
今後のご提案
もし当スクールのトレーニングにご参加ご希望であれば、 いきなりダイブマスターコースでも結構ですし、 ダイブマスターご受講前に、こちらのコースも人気があります。
1:ハイパーベースアップトレーニング
https://www.izudiving.com/page/node/824
通常アドバンス認定後に、受けていただく当スクール限定のトレーニングで 「上手くなってるのがわかる!」とご参加者からご好評です(レスキューコースお申込みで無料でついてきます)。
何度も受ける方がいらっしゃるくらいです。
さらなるご質問はお気軽にお願いいたします。
(返答ここまで)
最後に・・
このお問い合わせに対して、(僕の立場で、エンドユーザーの方に)できるだけ誠実に書きました。業界関係者の中には絶対に反論してくる方々がいらっしゃるということも承知です。
でもそこは全く大したことじゃなくって、
「お店がいっぱいありすぎてよくわからない」と迷ってしまっているエンドユーザーが多いことこそが申し訳ないし、業界の損失でもあると僕は考えています。
我々業者は、己の信じる形態や方法で商売をしている訳で、そのことの是非や善悪を決め、チョイスするのはお客様です。
うちみたいな「完全スクール特化型(ガチ勢タイプ)」が良いと言う方もいれば、
「快楽追求型ふわふわ癒やし系」が良いという方、
「秒で取れる多忙な方のダイビングライセンスコース」はないのか!
とお探しの方もいらっしゃるかもしれません。
我々がどのような想いで、この仕事をしているのか。
そしてそれをきちんと「お申込み前に」お客様に伝えきれているのか。
考えさせられた、先日のお問い合わせでした。
今日から9日間 #ダイビングライセンス コース。3回に分けて24名の受講者様が海に挑みます!SNSIのトレーニングバーのおかげで皆さんグングン伸びています。 pic.twitter.com/Tt3gIhMIGg
— 池田大峰☻伊豆ラフィンダイビングスクール (@Laughin_DIVE) August 10, 2019