伊豆は秋こそ面白い!
今回は「伊豆ダイビング・秋の実り」。
この時期に伊豆に多く流れ着く南方系のサカナの話です。
黒潮に乗って、卵や幼魚の状態で流れ着き、水温が落ちる冬になると死んでしまうので「死滅回遊魚」とか「季節来遊魚」とも呼ばれます。
その多くは幼魚であることが多く、ベテランさんは「死滅がいたよ、可愛かった♪」と普通に縮めて使いますが、初めて聞くビギナーさんはドキッとするかもしれません。
僕がダイビングを始めたばかりの頃、見るものすべてが初めてで。
「絶対に新種だ!」と意気込んで図鑑をみるとコトゴトく記載されてる。
あいつはなんだ、こいつは誰だとやっているうちに、
これも見たい、あれも撮りたい、うわーそれも会いたいと盛り上がる。
南の島と比べて、伊豆は魚があまりいない。
その頃の僕は、そんなふうに思ってたし、
他のダイバーもそう思ってると思っていました。
潜れば潜るほど、それはひどい誤解だということが分かり、
宝探しのような秋の伊豆ダイビングに僕は夢中になりました。
ダイビング始めたての方の何かのヒントになればいいなと思って書きます。
まだ講習が多くてなかなか魚画像が撮れていませんが、10月の画像で秋の伊豆の海の魅力をご紹介していきますね。
死滅ってどんなやーつ?
何気なく見かけた魚が、実は激レア種だったり、
(ゴマハギ 僕自身、伊豆で初めてみました)
目を疑うほど奇抜なデザインやカラーリングだったり、
(ミカヅキツバメウオ 大きくなると形が変わってしまいます)
沖縄まで行かずして人気種が見られたり、
(ヒレナガ ネジリンボウ この唸るネーミングセンスよ)
と、南方系の襲来は、秋伊豆のダイビングの魅力を爆あげしてくれます。
伊豆の海の凄さとは・・・?
伊豆の海の凄さ、豊かさはいろいろありますが、生物に限って言えば、「温帯の魚」「北方の魚」「南方の魚」が四季を通じて見ることができるのも1つだと思います。
(トビエイの赤ちゃん)
流石に魚たちも黒潮逆走はできないので、沖縄では伊豆の魚は見られません。
砂地の水底ギリギリまで目線を落とし前方を凝らすと、竹の子のようなシルエット。それはホタテウミヘビかもしれません。
話通じなさそうなゴールドの目ん玉を持つアナゴの仲間、噛みませんので安心して近づけます。 pic.twitter.com/9u4dqYYy7m— 池田大峰☻伊豆ラフィンダイビングスクール (@Laughin_DIVE) October 30, 2019
かくれんぼの鬼が超楽しい!
見られる魚種が多いということは、探す楽しみが増えるということです。擬態の上手な生き物は見つけられた時の嬉しさって、あれはなんなんでしょうね。
(キビレミシマ、砂に埋まってました。)
(カニの仲間メガネカラッパ。これも砂に完全に埋まってました。僕見たの初めて!やったー!)
ロープも探してみてください。いろいろ付いているかもしれません。
(タツノオトシゴの仲間、オオウミウマ)
(これくらいの大きさ、これでもすんごい大きい種類)
(ソウシハギ。尾びれが超長い。なぜそこだけ進化した。)
(エキジットでフィン脱ぐところあたりにいたホシギンポ。このかくれんぼは気を抜けません)
最後に・・
季節が変わるごとにページを捲るかのように主役が変わる
そしてこの伊豆の海というステージが一番にぎやかなのは、秋です。
透明度も高く、
水温も高く、
そしてにぎやか。
ぜひそんなダイビングベストシーズンを楽しんでください!
(冬の主役たちも徐々に現れてきました。カスザメ)