前回のリベンジ!熱量が(マジで)違うぜ!!
どうもどうもイケダです。
5月の北海道は知床、羅臼レポです。
(すでにむーちゃんが書いてくれてるのも読み応えがあります。面白い視点で書くよ、この子はhttps://www.izudiving.com/blog/node/2761)
このトリップ帰ってきた翌日に
パングラオTRIPという強行日程でして、
書くのが遅くなりました。

書くのが遅いのはいつものことながら。
大事にしたいことほど、
書いては消し書いては消し。
あとはアレっすね。
その回に参加した人たちだけで
余韻を楽しみたいのが本音。
(あと、遅いと文豪っぽくね?
と本人が思っているザンネンな節があります)
特に今回は前回のリベンジの
意味合いが色濃く大きくあります。
女満別、中標津、釧路と
近隣空港からの退路を全て断たれたほどの
大雪回にもかかわらず、
過去最長の運転距離。
いやーがんばりました。
野生のアザラシもラッコも見れちゃった
(陸から)。
でもでもだけど。
我々には海中が足りない。

そんな忸怩たる背景を踏まえまして
企画したのはド平日の3泊4日。
来ちゃいましたね、みんな無理して。

今回は全日程天気に恵まれ、
予定通りにダイビングを楽しめました。
気温は上り調子だけど水温はまだ低く。
流氷ダイビングとあまり変わらぬ装備で。

聖地ローソク岩にもう雪はありませんでした。
玉石と大きく育ったフキ。
知床にも夏が近づいていました。
さぁここからようやく
ダイビング屋らしい画像が出てきます。
時系列で知りたい方は、
前述のむーレポをご覧ください。
水に顔をつければ、そこは昆布の森。
鮮やかなグリーンが目を奪います。

出汁が出ないのなんでだろう〜
ってネタがありますけど、
多分ね、出てますよ、これ。
確実に出ています。
浮遊系!



まずに目につくのが浮遊系。
3月にあれだけいたからか、まだクリオネが。
元気に泳いでます。


伊豆だと「稀によくある」レベルの
大型のクラゲ類も、
羅臼では毎ダイブ会うことができます。
クリオネを撮っていたら、
アカクラゲがフレームイン。
どっちを撮ったらいいのか、
カメラがパニック。

海藻が豊かな季節なので、
どうしても目がいってしまいますね。
ササキテカギイカ!
今回の狙いの一つは「ササキテカギイカ」。
自分と同じくらいの大きさの卵塊を
抱えたまま泳ぐという習性をもつ
巨大なイカでして
そんな習性を持つイカは
世界で2種類だけとか。

羅臼では5月頃が見頃。
去年に引き続き、見ちゃおうぜエイエイ!
と意気込んでみたものの、
活き親イカは現れず、力尽きた死骸2個体(それでもすごい)。
そして僕がクリオネに弄ばれてる最中に
みんなはシレッと稚イカに弄ばれてました。
(むーレポ読んで初めて知った悲しみよ)

海の武将が二人!アツモリウオとクマガイウオ
その他の狙いはバッチリ
見せてもらえましたよ。
例えば・・


アツモリウオとクマガイウオ。
同じトクビレ科でも体色の対比から
「源平の戦い」の2人の武将、
平家側の平敦盛と、源氏の熊谷次郎直実の
から名付けられました。
まずアツモリウオは栄華を極めた平家らしく
赤や金の鎧を着てるみたい。派手です。

一方のクマガイウオ。
これが実に渋い!

鎌倉武士!
質実剛健!
ご恩と奉公!
梅干しごはん!
侘び寂びを感じます。
どちらも背びれがビヨーンと大きく
まるで昔の武将がつけてた旗指物のように見えます。
そして大人気のナメダンゴ!

不動の人気、ナメダンゴ。
身体中が顔。
初めて見た時、
「ニコチャン大王みたい!」
と思ったものですが、
今言っても通じないんだろうなぁ。
頭にお尻があって、
そのすぐそばに鼻があって
オナラすると辛い
っていうおバカ設定だったなぁ。
もちろんナメダンゴちゃんは
そんな身体的構造はしていませんので
じゃんじゃんオナラしてくださいね。
その他の生き物たち!
そんな括り方、礼を失してすみません。
まだ色々あるので、サクサクっと行きます。



カレイが豊富な羅臼。
あ!マツカワだ!!
初めて見たぞ!!
と興奮して新倉さんに目配せすると
ジャッジは・・・・・
大きく腕をバツ!!!!!!!
ガーン・・・
正体はヌマガレイでした。
本当だ・・
カレイのくせに顔が左についてやがる・・・。



-300〜500M付近に住んでいる
というスケソウダラ。
こんな深海性の生物がシレッと
出てきてしまうのも羅臼の魅力。
ダマスカス鋼のような
異国の古代文字のような
体表の模様がかっこいいです。

記念ダイブ、おめでとう!

今回はアッキー(初代)が400本。
おめでとうございまーす!!!
羅臼で記念ダイブは
コンブ出汁が効いてるからか
一味違いますね。

2夜連続・ナイトダイビング!

5月の羅臼は、ナイトが面白いです。
大発生するオキアミを狙って
ヘンテコ生き物がいっぱい出てきます。


まず深海性のドスイカ!
昼間には全く見られないのですが
ナイト前にライトを設置していただいて
おびき寄せてもらいます。
ライトが眩しすぎて
目を回して底に落ちてしまうという
なんとも可愛らしい(可哀想な)イカ。

ちなみにめちゃくちゃ美味しいです。
ハッカクの異名を持つトクビレ。
なんでハッカクなんだろうなと調べてみると
断面が八角形になるからだとか。

ちなみにめちゃくちゃ美味しいです。
ちなむ前に言っておくと
食べたことはありません。
砂地で中性浮力取り損ねた
誰かのフィンの中からポヨンと現れます。
かわいいタコです。
昼間見つけてたやつの寝込みを襲ったら
まだ寝てなくて元気元気だった。
泳ぐ姿もユーモラスです。
僕初めてお会いしましたよ、
ナガヅカ!
これは好きな系統の顔です!
名前も往年の巨人のセカンド、
篠塚っぽくて好きな響きです。
いいぞ広角打法!

シャチに会ってきました!
という感じで、たっぷりと
連日ナイトをやらせていただきましてね。
午前の空き時間を使って
いろいろ遊んできました。
その中でも白眉だったのがシャチ。


美しい知床連山をバックに
ゆうゆうとシャチたちが泳ぎます。
10頭くらい見れましたよ。
日本に野生のシャチがいる。
すごいことだなぁと思います。
あー潜ってみてみたい。

僕らが毎日潜っている伊豆の
水平線の向こうには、彼らが泳いでいる。
そう思うと、なんだかいてもたってもいられなくなります。

今回も素晴らしい旅でした。
ご参加の皆様、リベンジなりましたね!
知床ダイビング企画の皆様
連日夜遅くまで最高のガイドをありがとうございました!
次回は10月を予定しています。
ぜひご期待ください!
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