ようやく流氷が来てくれました

2025年は、観測史上もっとも遅い流氷初日ということで
我々もヤキモキに次ぐヤキモキをしておりました。
ヤキヤキ&モキモキとでも申しましょうか。
さらに1月からずっと海が時化てて、
現地の情報ではまともに潜れていないとのこと。
今年はなんか違うぞ・・
そんなヤヤキキ&モモキキ期を過ごしているうちに
ようやく氷が現れてくれました。
今年で11回目となったラフィンちゃんの流氷シーズン。
今回も2チームに分かれ楽しみました。
まずは奇跡的に全日程を予定通りに終えられた
前半チームの模様から。


前半戦はド平日ということもあって、少数精鋭。
うちの羅臼TRIPのおそらく最多出場者
に一人であるゆーきちゃんと、
フィリピンはAQUA JOURNEYのオーナーガイド・カズさん。
「いつか流氷行ってみたいんだよねぇ」
という業界関係者は多いですけど
本当に「行きたい!」と行動を起こす人は本当に稀。
ご自身の海との水温差、約30度をものともせず
終始興奮し続けてくれて、僕も嬉しかったです。






流氷の表情というと、
ちょっと変に聞こえるかもしれませんが
実際に目の当たりにしてみるとやはり表情があります。
表情の違いが感じられるのであれば
声も聞こえるんじゃないか。
アムール川のほうから流れてくるって言うから
話すとしたらロシア語なんだろうか。
それとも向こうの少数民族の土着の歌かもしれない。

見上げるとスポットライトが何本も差し込まれていました。
長い旅の途上、氷同士のぶつかり合いでできた
スプーンエッジの部分がさらに薄くなったところからの光です。
こんな造形は今まで見たことがなくて
その光に吸い込まれて行きたくなるほどでした。

その陽光を遊ぶように舞うクリオネ。
去年あれだけ不作だったのに
今年は探す必要もなくいっぱいいてくれました。



浮遊系は撮ってて本当に面白くて
東伊豆には、同じような生物がいそうで、
あんましいないということで、
ゆらんゆらんと泳ぎまくる彼らに弄ばれました。



3月の陽気、どんどん氷は溶けていきます。
といっても、まだマイナス水温なんですけどね。
ニラス氷の直下はハロクライン(海水と淡水の躍層)で
視界がボヤボヤします。
もっと寄って氷の紋様を撮りたいんですが
この潤みはなかなか落ち着いてくれません。


ほんと前半戦は奇跡的で
僕らが来る前日まで大荒れ、僕らが帰る日から大荒れ。
海も凪いでくれたし、お日様も出てくれました。
毎日早起きして日の出を撮りに。
この時間は寒かったけど、美しかったなぁ。



そして北のアイドル、ナメダンゴです。
大きな目、タラコ唇、ピロピロの皮弁、
胸の吸盤でピトッと着底します。



ムール貝に似たイガイの殻に、卵が産み付けられています。
本来だとオスがこの卵を表に出て守るのですが
どうやらすごくモテるオスのようで
複数のメスが入れ替わり立ち替わりやってきては産みつけて
卵で出られなくなっちゃったようなんです。
産んだメスたちはさっさとどこか彼方へ。
モテる男は、いろいろ大変ですね。
なかなか氷が接岸してくれなかったのですが、
最後の最後でいい感じの氷に乗れそうに。




知床ダイビング企画の皆様、今回もありがとうございました!
カズさん、5月にパングラオいくからねぇ〜〜
(大波乱の後半戦へ続く)

