3日目は海が凪ぎました。
「沖出しの風なのに、なぜこんなにウネリが入ってくるんですかね?」
と昨日何気なく呟いたら、

青柳さんが「クナシリ(国後島)にあたって跳ね返ってくるんですよ」と。

そんな影響がでるほど近い北方領土を見ながら
今日は午前中をサケの定置網に潜らせていただけることに。

船に乗り込むその足元には、羅臼昆布がびっしり。

定置網は漁師さんのものなので
好き勝手に潜らせてもらえるわけではありません。

普段潜らせてもらえない海域というレア感と
何が入っているかわからないギャンブル性の
マスカルポーネ・ミルフィーユとでもいいますか

はたまた
網に絡まったらどうしようというリスクと
閉鎖環境で潜る緊迫感の
ナスとズッキーニのラザニアとでもいいますか

いろんな意味合いの重なりのビートを
己の心臓が叩いているのを
ドライスーツの中で感じながら網に近づきます。
(何言ってるんだろう、オレ)

実は潜る数時間前に網上げがありまして
サカナあんまし入っていないんじゃないかと
覚悟していました。

本当は網上げのない前日に
定置網潜りたかったんですけど
あれだけ荒れてたらしょうがない。

ところが数時間でけっこう入るもんなんですね。
アキアジ(シロザケの別称)の群れが右往左往しています。

魚屋さん覗いたらですね
オスで4000円
メスで9000円くらいでした。

昨日、川で見たサケたちに感動して
やれ「命を繋ぐ大炎」とか
「人として噛み締めるべき時間」とか
殊勝なこと書いちゃいましたが

なんか海の鮭たちは
なんというか・・・
その・・・
つまり・・・・

・・・・美味そうです。

ほっけ

・・・・も、美味そうです。
(いつも開きになってるから、ホッケの顔ってみたことないでしょ?)

かれい

・・・・も、美味そうです。
(あっさりした煮付けがいいです)

さば

・・・・も、美味そうです。
(炙り締め鯖を一つお願いします、あと麦ソーダ割りをおかわり。)

みんなで記念撮影をしてる時に
完璧なタイミングでサケが入ってきてくれました!
(あ!と思わず声が出てしまい僕の泡がはいってしもた)

続きます!

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