「今まで行った中でどこが一番良かったですか?」

と、よく聞かれる質問ですが、人によって好みもありますし、思い出補正もかかってますし、答えづらいですが、海外のダイブサイトで一番思い出があるのは、やはりシパダンです。

こないだも行ってきたので、レポート書こうと思ったら、思った以上に画像が多い。ということで、何回かに分けて書いていこうと思います。

僕の人生を決定づけた島に今年も行ってきました。

実はこのサバ州東沿岸という場所は、外務省から渡航延期勧告が出ています。
このあたりは、ご参加者の個々判断に委ねていますが、現地の仲間に聞いてみると「うーん、ふつう。」だし、実際に現地に行ってみると「うーーーーーーーん、ふつう」です。

そもそも海外に出たらすべてが自己責任ですし、日本より安全な国はあるのか?ということも踏まえて、でも陸も海も安全最優先でご案内してきました。

しかし、今回は本当に事件が多かった。まず成田に向かってる途中、電話がかかってきました。

Sさん「成田ついてます!けどパスポート忘れました」
僕「・・・・・・・え?どうしよう」
Sさん「とりあえず待ってます」

とりあえず待ってどうにかなるのだろうか?と思いましたが、やっぱりパスポートばかりはどうにもならず、結局彼は片道3時間かけてパスポートを取りに自宅へ戻り、また3時間かけて成田に戻り、クアラルンプール行きの深夜便を取り直して、我々の後を単身追いかけることになりました。彼が英語喋れるのと、シパダンリピーターであることが幸いしました。

シパダンまでの道のりは遠いんです。1日で着きません。
成田→(飛行機)→クアラルンプール→(飛行機)→コタキナバルで一泊&宴会。

翌早朝タワウまで飛んで、車でセンポルナ、船でマブール島へ

このエリアの特徴としては、とにかくたくさん潜れるということ。午後からスタートでナイトダイブ入れて4本いけるという贅沢さです。

Sさんはクアラルンプールからの乗継便が、まさかの欠航となり大分焦りましたが、振替便でなんとかナイトダイブまでに間に合い、これで10名全員揃うことが出来ました。あーホッとした。

早朝5時おき!

で、シパダン島へ。形は初島になんとなく似てます。
昔は泊まれたのですが、今は軍の施設があるだけ。ここには1日120人しか上陸することが出来ず、パーミットが必要になります。

(現地人しかいないリゾートが常宿です。英語でブリーフィングを受けてるの図)

このビーチの画像。水の色がこっち(エメラルドグリーン)とあっち(紺)で違うでしょ?
あの色変わってるところから深度が急激に変わってて、ドロップオフになっています。

着底が−500Mと言われてます。僕が通いはじめの頃20年くらい前は600って言われてたのですが計り直したみたいですね。

(左側の紺色エリアがドン深)


カメ、サメ、群れの島に潜る。

ポイント名は「ザ・ドロップオフ」。
ここからシパダン最強ポイントであるバラクーダポイントに向かって流します。

シパダンの海ってどんなですか?って聞かれたら、僕は「どっかんバリバリ!」と答えることにしています。とにかくダイナミックです。

(ギンガメアジをバックにカメを撮る。まさにシパダンらしい絵)

初めてモルディブを企画した時、「シパダンよりすごくなっちゃったら嫌だなぁ」と思ってたのですが、また違うジャンルの凄さ。向こうで見られない規模の群れがこっちの普通だったり、こちらでは見られない光景があっちの目玉だったりして。

ここのギンガメアジよりすごい群れを僕は見たことがありません。

モルディブに何度も潜ったような人が、シパダンはすごい、と言ってくれます。

シパダンに初めて潜った時、ガイドがナポレオンフィッシュに見向きもしない(雑魚と認識しててお客さんに見せようとしない)事に気づき、ここの海の豊かさを実感した記憶があります。

非常にカメが多い島です。
そして多いだけじゃなく、ダイバーを全く怖がりません。

今まで潜ってきた世界のポイントが、どんどん規制がかかって、本数限定だったり人数限定だったり期間限定になったり、潜れてもパーミットがどんどん値上げしていったり。

シパダンもその一つ。
規制がさらに厳しくなる前に、皆さんに潜ってほしいなぁ、と思います。

②バラクーダトルネード炸裂!アドレナリンからドーパミンへの巻に続きまーーーす!

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