ようこそ、DEEEEEEEPな世界へ!

この記事を書いている数日前に、熱海の沈没船に潜ってきました!
透明度もよくって、魚の群れも凄くってご参加頂いた皆様に喜んで頂けましたし、
画像の方から、「夢が叶いました!」と嬉しいメッセージを頂いて、イントラ冥利に尽きるなぁと感じました。

(船内は水深ー30m!)

今回は、どのダイビングスタイルにも関係してくるディープダイビングについてお話します。

ポイントはどこであれ、
・憧れの海がどうやらかなり深いらしいが、不安だ。
・アドバンスは受けたが、もう一度ディープ水深について知っておきたい。
・何に気をつければ、楽しめるのか。

(伊豆海洋公園にて ディープダイビングトレーニング中)

今回はそんな方のための記事になります。

DEEEEEPな世界で潜るとどんな海中世界が見えるようになるの?

なぜ、ディープ水深にわざわざ潜るダイバーがいるのか。
それは、
・そこでしか見られない景色
・その水深にしかいない生き物
・スキルの限界に挑戦する快感
があるからです。そこで、まずはディープ水深で人気のポイントやスタイルをご紹介します。

船内はー30m!熱海に沈む巨大な沈没船!

一番浅いところで水深ー25mです。船自体が大きな魚礁となっていて『サクラダイ』という深場を好む魚の群も見ることができます。
全長81mの船が真っ二つに分かれていて、後ろはソフトコーラルの山、前はロマンあふれる船内へ侵入ができます。

魚まみれ&差し込む光がなんとも幻想的です。

まさに夢みたい!?沖縄の万座ドリームホール!

水深ー5mから縦穴がー25mの水深まで続いています。地形がドロップオフになっており壁にはたくさんのサンゴを見ることができます。

ちなみに、雑誌やSNSに取り上げられる様な魅力的に感じる素晴らしい光景があるダイビングポイントは大抵ディープ水深で流れがある事が多いです。
フリー潜降フリー浮上も必須スキルとなりますよ!

基本的に着底水深ー100m越え!なドロップオフで群れ祭

サンゴの壁も素晴らしいですが、ドロップオフがあるとそこへ流れがあたりプランクトンが多く集まります。
そうすると、それを狙った大物が群れるのでそれを見たいダイバーの人気を集めています。

(ギンガメアジの群れ)

(バラクーダの群れ)

マレーシアや、フィンリピンなどの南の島にはこんな景色が待っていますよ!

サメだらけエイだらけポイントは千葉にあり!

千葉の館山にはドチザメとアカエイが群れるポイントがございまして、ここも着底の水深がー25mです。
ラフィンでは毎年恒例になりつつある、人気イベントになってきました。

透明度が高い冬には透明度が20mをこえるので、海底から水面がくっきりと見えます。
海底から見上げる太陽と光のシャワーが降り注ぐ光景も、ぜひ見ていただきたいです!

伊豆海洋公園では海底ー20mのクリスマスツリーもみられます。

館山も、伊豆海洋公園も日帰りでいける人気ダイビングポイントです!

それなのに
「あなたには、まだ早いかも・・・」と言われてしまった?!

(100DIVE記念を熱海の沈船で!)

こんな素敵な景色や体験がディープな水深で待ち受けているわけですが

「ここのポイントは、あなたにはまだちょっと早いかな…。」
「このポイントはOO本以上じゃないとダメなんです…。」
「もうちょっと上手くなったら連れて行ってあげられるんだけどね…。」

と、海を目前にして言われてしまうケースが、場合によってはあります。
もしかしたら、すでに言われた事がある人もいるかもしれません。

でも、ガイドさんも意地悪で言っているわけじゃないんです。
その理由(リスク)を3つあげていきます。

ディープダイビングでより大きくなるリスクとその予防方法。

私たちが遊びのダイビングで潜れる最大の水深は−39M(指導団体によっては−40M)。
陸で置き換えるならビルに換算してみると、約13階建ての高さをコントロールして遊びます。

水面の5倍濃い窒素や酸素を吸い込み
陸の5分の1の体積になった空気をBCに入れたり出したりしながら中性浮力をコントロールする。

減圧症や窒素酔いという単語をご存知のことだと思います。
自分の力を試してみたいと思う方は、思った以上の高低差をコントロールする事にワクワクされたでしょうか?

両者の思いを満たすべく必要なスキルとリスクの予防方法を合わせて3つのトピックでお話しましょう。

①窒素酔い②減圧症③エア切この3つ!

①窒素酔い

復習を兼ねてお話ししていきますね。

窒素酔いの症状は、残圧計を見たり、ハンドシグナルでコミュニケーションをとったり、
普段できる簡単な事ができなくなる。というものです。

自覚症状がありませんから、バディに気がついてもらうしかありません。

バディコミュニケーションは、窒素酔いの予防になり、なにより楽しみが共有できます。
こまめにコミュニケーションを取っていきましょう!

もし、バディが窒素酔いになってしまったら症状が消えるまで浮上し、その日は症状が消えた水深よりも深い水深には行かないようにしましょう。

(バディでいる事が最大の予防になります)

②減圧症

浮上後15分〜12時間で、筋肉痛のような関節の痛みや、めまい、吐き気などの症状が出ると言われています。そして再発率が非常に高いのがこの減圧症です。
最大の予防方法は、体内の窒素の量を把握してコントロールする事です。

窒素のコントロールの為に必要な知識とスキルチェック表です。

・潜水計画を立てる。そして計画を守って潜る。
◻︎計画の立て方は知っていますか?ダイブコンピューターのプランモードの使い方は?
・水中で無減圧限界時間を常に確認する。
◻︎ダイブコンピューターの表示は理解できていますか?
・安全停止を必ず行う。
◻︎水深5mで3分間 着底せずにホバリングできますか?
・安全な浮上スピード(1分間に9m)を守る。
◻︎浮力コントロールはできていますか?
・潜水後24時間は飛行機に乗らない。
◻︎高所移動を含めた、ダイビング前後の予定きちんと組めますか?
・水分補給をしっかりと行う。
◻︎「トイレに行きたくなるから飲まない」と言っていませんか?
・体調不良で潜らない。
◻︎日頃の健康気をつけていますか?体調が優れない時は「潜らない」選択も大切です。

知識もスダイビングスキルも大きく関わってくる予防方法ですよね。
万が一、減圧症になった場合に有効なファーストエイドは酸素を供給する事です。
ラフィンでは減圧症予防にもなる酸素吸入機器を導入しトレーニングも行っています。
詳しくはこちらをお読み下さい。
→ 【事故予防】伊豆ダイビングでの減圧症リスクを減らすための酸素吸入機器導入のお知らせ

(潜水時間にエアの消費、最大水深にルートは?相談しながら潜水計画を立てています。)

③エア切れ

エア切れの予防で一番大切なのは、自分で残圧計をこまめにチェックする事です。
しかし「イントラやガイドが聞いてくれるから。」と人任せにしていると、気づけば残圧は0に。
エアを確認し少なくなればダイビングを終了するために浮上すれば良いだけので、慌てる事もありませんよね?

ちなみに、中性浮力が取れずジタバタしたり、フィンワークがうまく行かずに手をずっと動かしていたり。呼吸を荒らすような動きが多くてもエアの消費はとても早くなります。
この動きがガイドさんに『あなたにはまだ早い』と言わせてしまっているかもしれません。
意外かもしれませんが、中性浮力がきちんと取れた上での無駄のないフィンワークと
ダイビングスキルの向上がエア切れのリスクを下げ、ガイドさんの信頼を勝ち取る要素なんですよ!

そしてこれは、アドバンスコースを受けた方にお伝えしている『水面空気消費率』を使ったリスク管理の仕方です。
『水面空気消費率』の計算はご自身が1分間に水面で吸う空気の量がわかるものでした。

この空気量を把握していると、計画している水深でエアが足りるのかを予測できます。
足りない予測が出た場合でも、ポイントによってはタンクを10Lから12Lへ変更する事も可能ですので立派なエア切れ予防となります。

*受講済みのスキルや知識でもし、忘れてしまったり、不安なところがあれば何度でもお聞きください。どなたでも最初は初心者です。恥ずかしがらずにどんどんご質問下さい!

(ここも水深ー25mの洞窟の中です!)

ダイビングスキルアップをして潜るDEEEPな世界は
素晴らしい光景と体験をあなたに与えてくれます。
今年はぜひ、新しい海中世界を広げる年にしてくださいね!

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