(3/25追記しました)
自分の得意なことで人の役に立ちたい。
こんにちは、LAUGHIN’代表のイケダです。そろそろ各地でサクラが咲く頃ですね。新年度が始まるワクワク感が高まってきます。
僕はダイビングしか興味がなくて、好きなことだけしていたいと思っています。でもダイビングは小さいマーケットなので、人一倍勉強しないと生き残る事ができません。ただでさえ伊豆は激戦区ですし。何より人々の暮らしの中で、ダイビングなんてあってもなくてもどうでもいいですし。これは生業としての話です。
(さりげなく始めたインスタ。写真だけで勝負って言う潔ぎよさ、キライじゃないです)
ほんといい歳なので、もっと大人にならなくちゃ。器のでかい人になりたい。人から応援してもらえるようになるには、人の役にたたなくちゃ。そう思い始めるようになってました。これは生業ではなく、人としての話です。
ただ、僕の取り柄はダイビングだけ。それがどうやったら社会貢献に繋がるのかわかりませんでした。
お客様のために一生懸命働くというのとは別の話で。
人の役に立ちたい。
できれば自分の好きなことで。
唐突ですが、そんな気持ちで1年前に始めたことが、少しだけ花開いたという話を、今日はさせてください。
1年前、ある勉強会に誘われました。
1年前、ある勉強会に誘われました。いわゆるビジネスセミナーってやつです。
説明会に行ったらいい感じに高額でした。セミナーにそんな大金を払ったこともありません。「いやいや、儲かってないからセミナー受けるのに、そんなお金ないですよ・・」という気分でした。
だけど、講座の回数がめちゃくちゃいっぱいあった。
各講座の内容が自分に足りない弱点ばかり突いてくるほど多岐に渡ってた。
回数で割ったらそんなに高くなかった。
ここで学ぶことを身に着けたら、多分今のレベルから抜けられるんじゃないか。
ちょっと心が動きかけましたが、僕の心はこんなことも考えてました。
そのお金でバイクいじれちゃうじゃん、とか。
新しいカメラ買えちゃうじゃん、とか。
そしたら講師の方が言いました。
「儲かったらランドセルあげようぜ」
「僕らがあなたに教えるのは、人を騙して儲ける術ではありません。お客様にありがとうと言われる誠実な商売の仕方です」
「そして、利益が出たらその一部を持ち寄って、親のいない子たちにランドセルをみんなでプレゼントしに行きましょう」
真面目に頑張って、その利益を社会に還元する。
ダイビングという仕事に集中してても、僕が社会に貢献できる方法だなと思いました。
タイガーマスク運動とビジネスセミナーの掛け算。
その講座の名前は「ビジネスタイガー養成講座」というものでした。
夏にこんなに海を休んだことはなかった。
講座は半年間で12回もありました。僕の業界では一番の繁忙期であるお盆にもありました。ダイビングスクールなのに夏にこんなに休んだのなんて、この仕事について初めてでした。お客さんに申し訳ないと罪悪感すらありました。だからなおさらサボれないと思って、東京に通いました。泊まりの回もありました。朝から晩までありました。宿題もいっぱいありました。
あぁうちのお客さんたちも、こんな気持ちでうちのスクールに通ってくれて、ダイビングに向き合ってくれてるんだなって気持ちになれたのは、本当に良かったです。
もう名前も言っちゃいますけど、菅谷信一さんと藤村しゅんさんというお二人が中心のコンサルチームです。
(失礼なことですが)コンサルを名乗る人たちってすごく胡散臭い人種だと思って色眼鏡で見てたんですけど、全講座の間、ずーっと誠実に教えてくれました。どんなに幼稚な質問しても真顔で応えてくれました。
講座の内容は、難しいものもあったし、シンプルすぎて逆に理解に時間がかかることもありました。が、「僕がなぜこの仕事を、誰のためにしているのか」という、当初期待してたことよりもずっと壮大な問いの答えまで気づかせてくれました。
秋になる頃には自分の意識が変わり、言葉が変わりました(去年8月後半くらいから僕のブログが一気に変わったのはそのせいです→こんな感じ)。そして気がついたら自分の周りが変わってました。そして冬になり僕らはあの目的を行動に移すことになります。
「ランドセル、あげようぜ」
福島の施設に上げることが出来ました。
ランドセルあげるのってもっと簡単だと思ってたんです。でもいろいろ大人の事情とか絡んでて調整が非常に大変でした。当初12月だった予定が結局3月にズレ込みました。これ個人でやろうとしてもなかなか実現出来ないんだなぁと思いました。交渉担当してくださった人たち本当にお疲れ様でした。
ようやく先日3/9に福島県の児童施設に行けることになりました。全員で行っちゃうとお子さんたちがビビってしまうということで、代表の方に行って頂きました。
特定を避けるためにいろんな規制があって、こういうことで画像撮れること自体が特別らしいのですが、何枚か承諾頂きましたので掲載致します。
動画があるんですけど掲載許可が降りませんでした。
大きなラッピング。
なかなか開けられないもどかしさ。
なんとか開けるといろんな色のランドセルが出てくる
ワーッとお子さんたちの歓声。
そんな可愛らしい動画です。
今回の件、言いたかった。
数年前、とあるお客様から言われたことがずーっと僕の頭からこびりついて離れません。
「ダイビング、別にやらなくても困らないんで辞めます」。
ショックだったし寂しかったけど、そりゃそうだよなとも納得しました。自分のやってる仕事は、社会にあってもなくてもどうでもいい。一生懸命やっても季節労働レベルから抜け出せない。本気でやってるだけじゃ生業レベルにすらできない。
そこそこ高齢で僕を産んでくれた昔気質な両親から「お金儲けは悪いこと」とずっと教育されてきました。僕は自分の好きなことをなんとか生業に出来るように、お金儲けの勉強を必死にしてきました。ただでさえ商才ないし、あってもなくてもどうでもいいことが商材ですから。お客様にとって大変失礼なことなので、本来こういう裏側って言っちゃいけないと思っています。
でも、今回は言わなくちゃと思ったんです。
売名とか偽善とか呼ばれてもいいから、言いたかった。
あなたから頂いたお金がこういう形になって、身寄りのないお子さんたちが屈託なく喜んでくれてますよと。
でっかいランドセル背負って喜んでる姿見てぐっと来ました。
良かったなぁと思いました。
もらってくれてありがとう、とさえ思いました。
お客さんから頂いたお金、こういう形にも出来たから。
ランドセルだけじゃなくって、レゴブロックとか百科事典も需要があると今回わかりました。クリスマスに誰からもプレゼントがもらえないお子さんもいるそうです。
多分、ビジネスタイガー養成講座は近いうちにまた募集を開始すると思います。
お客様から頂いたお金を社会に還元し、助けが必要な人が喜び、自分も成長できます。
多くのタイガーマスクの善意が今年はもっと増えるといいなぁと思っています。
そろそろ入学式、全ての子どもたちが元気に新しい生活を送れることを祈ります。
あなたもタイガーになりましょう。
(3/25ここから追記しています)
そのうち募集するのでは、と書いてたら本当に今年のビジネスタイガーの募集が始まりました。「ビジネスタイガー・エボリューション」ですって。僕の時はエボリューションなんてついてなかった。もっとすごいことが起こりそうです。というかズルい、羨ましい。募集サイトを見たら講習内での事例報告をしてる僕が出てきて恥ずかしさにノケゾリました。めちゃくちゃ人相悪いのね。
説明会を兼ねた体験セミナーがあるそうです。→ビジネスタイガー養成講座の体験セミナー&説明会はこちら