セーコートーテーノーキアツハイチ
西高東低の気圧配置。それは伊豆にとって”西風ビュービュー”もしくは”完全に冬”を意味します。寒いっすね、毎日。うちのある大室山の麓、本当に寒いですよ。昨日濡れたままのフードが凍ってたりします。こうなりゃ今度フードで釘打ってみようかな。
(元ネタ知らない人はこちらを)
この時期に、うちのサイト覗いてくれてる方は基本的に「寒いからどうしたモービル1タイプ」、あえて冬の海の素晴らしさがどうとか、防寒さえすれば綺麗な透明度がうんたらとかは、もうご存知だと思いますので割愛いたします。
さて、年末も千葉遠征は、すでにけいこがレポートしてます。ちなみにtwitterでは、#爆笑サメシャークで、細かい様子が追えます。
で、今日はサメの報告をしたいんじゃないのですが、サメはサメで素晴らしかったので、まず動画だけあげさせて頂きます。
それはそれはすごかったので、動画3連発
定置網に入らないように隔離する意味合いで餌付けを開始したとのことで、元来臆病なドチザメたちが2年前に潜った時よりも、人に慣れていたというのが今回感じました。
もうモルディブのナースシャーク状態。
おとなしいサメだから安心してねーって言ったけど、活発よね。タギッてるよね。
サメを背景にしてウツボ撮るしかない。気分は北マーレのフィッシュタンク。
自然な光景ではないとも思いますが、
さりとて水族館でも遭遇できないスケールと迫力。
純粋にエンターテイメントとして味わうことをオススメします。
いろいろ映えますし。
ただ深い。平均水深が−20Mくらい。
目の前サメだらけで、イントラ含めて全員がサメに夢中になってしまいます。
バディシステムなんかあっという間に崩壊します。
流れもあるし。要練習なところです。
で、その価値は十分にあるところです。
ここからは、独り言です。
僕は海にヤラれてしまいました。
海に潜ると日常の嫌なことを忘れることができて、言葉じゃ説明のつかない不思議な光景が日常になって、海に潜らないと死んじゃう星人になってしまいました。海が僕に与えてくれたことを、周りの人にも伝えたいと思って、この仕事を選びました。
それにはいろんな道があったのですが、
道のいくつかは(僕にとっては)行き止まりで。
というより、行き止まりのことのほうが多くて。
何回も何回も引き返しているうちに20年近く経ちました。
行き止まりの途上で知り合ったお客様たちから
「大峰、変わっちゃったよな」と言われていることでしょう。
(人としての対応の根っこはまったく変えているつもりはないですが)
なんでもできると思ってた若い頃、
実はなんにもできてなかった。
海の素晴らしさを伝える手段は、自分にはこれしかできない。
そう知った今のほうが、身体はガタガタだけど、しっかり歩けてる気がします。
今進んでいる道が、多分最後です。
もし行き止まりなら、その先を作ればいい。
帰路アクアラインの大渋滞にとっ捕まりながら、
そんなこと考えてました。